平日朝6:30。
嶮山グラウンドには、朝練習のために何人かの子供たちが集まっています。
階段ダッシュ5本の準備運動とキャッチボールのあと、ゴロ・フライ捕球の練習、ティーバッティング、ノックなど、毎日違ったメニューを短い時間に集中してこなしていきます。
メニューを決めるのは、子供たち自身。
「ノックお願いします!」
「フライの練習をしたいので、投げてください!」
「今日は打ちたいです!」
と、リクエスト。嬉しそうにボールを追いかける子供たちの笑顔をみると、朝から幸せな気分になります。

ある朝、一人の選手が
「昨日の最後のランニングでうまく走れなかったので、今日は公園の外周を走りたいです。タイムを測ってくれませんか?」
と言ってきました。日曜日の練習最後に行った長距離走で負けてしまったその子は、自分から「次は勝ちたいから」と、地味で苦しいランニングのタイムトライアルを提案してきたのです。これには驚いたと同時に、感心しました。
「えっ!ゴロの練習しようよ〜」と文句を言いつつ、先輩の後に渋々続く1年生。
たった30分間の練習ですが、毎朝続ければ週に2時間半。1週間で12時間以上!1年後には大きな力になって、自分に返ってくるはずです。
継続は力なり——。
これから寒い季節がやってくるけど、がんばれ!